ノートの端にメッセージを

 私はコウタの名前をあちこちへ向けて叫ぶ。

 「コウター、コウタどこにいるの!
聞こえたら返事してー」

 コウタの声が小さくても聞こえるように、叫んだ後はピタリと黙って耳を澄ませた。