私達はまだ鼻唄を歌いながら街への道を歩いていた。
 そんなに歩くならバスでも使ったらいいじゃないか、と思うかもしれないけれど………今日は私の誕生日!だから手を繋いで歩いて行こう、とコウタが言ってくれたのだ。