「朝なんか来なければいい。」

ベットの上で携帯をいじりながらふと

思った。どうして自分はこんな生活を

送ってるんだろうと平凡で何も無いい

つもの日常に飽きている自分がいた。

私、高校2年16歳の齋藤ウタは父子家

庭で弟が1人とダックスが1匹いる3人

家族だ。父子家庭だからって別に不自

由な生活はしてないし、むしろお父さ

んは女のところに行ってていつも家に

いないから好き放題だし、弟も部活の

ために入った中学校の寮に居るから私

が面倒見るとかそんなことは一切ない

のだ。

学校は県立の中の下くらいの高校でそ

こそこ学校も行ってるし友達だって居

る。

でも私の中に何かが足りなくて気持ち

悪い。何か新しい刺激を欲していた。

【♪〜♪〜♪】

「ねぇねぇうた今暇??」中学の頃か

ら仲が良かったリコから電話が来た。

今は午前2:30過ぎで正直ベットから出

るのもだるかったけどダラダラしてる

のも時間の無駄だと思い、「暇だよ〜

何してるの?」ベットから出ながら返

事をした。「まぢ〜!!良かった〜今

友達と呑んでるんだけど女の子帰っち

ゃってうちしかいないから来ない〜?

?イケメンいるよ??」そう。リコは

中学の頃から少しグレている子だった

。ウチと同じ父子家庭で、でもリコの

家の方が環境も悪くてよくうち家に泊

まりに来ることもあった。「んー、わ

かった今から行くから位置情報送って

」そういって電話をきり急いで着替え

てメイクを軽く済ませてアイロンをし

てリコから送られてきた位置情報の公

園までタクシーで向かった。