次の日が休みということもあって、時間を忘れて話し込んでしまった
完全に酔っ払いの2人はふとスマホの画面を見る



「うわあ、これ、終電終わってるよお」

「それじゃあ朝まで飲むかーっ!」

「え、もう、むり…お酒いらない…」



あたしはこれ以上お酒を注ぐと完全に潰れると自覚していた
今でさえ記憶が曖昧になったりする


とは言っても終電が終わってしまった…
あたしとしたことが、はしゃぎすぎてしまったようだ


愕然としたのと、睡魔によってあたしはテーブルに突っ伏してしまった



「仕方ないなあ、俺んち来るか?咲妃乃の家、タクシーだと遠いだろ」

「う…でも悪い……けど、そうする」



申し訳ない気持ちで断ろうとしたけれど、確かにあたしの家までタクシーを使うとかなりの金額がかかってしまう


春樹の家は近いらしい
行ったことはないけれど、通勤が楽なように近場にしたというのを聞いたことがあった


久々に飲みすぎた…といつも飲んでから後悔する



「ほら行くぞ」

「んー?はあーい」



そしてあたしの今日の記憶はここで終わった


そのあとは何故か暖かな温もりを頰に感じながら夢の中へと落ちて行った