「あ~、拗ねちゃった」

紘が楽しそうに笑う。

「行ってやりたいけど、
しょうがねえじゃん?」

「あの講義は必須だからな。
無理だよな~」

「お前、薫の前でそれ言えよ!」

「俺は薫ちゃんの味方だからさ」

紘は薫を気に入ってる。

薫は人に好かれる性格をしてると思う。

彼氏の俺が言うのもおかしいけど、素直に物事を言うからわかりやすいし、その上ちゃんと気も使える。

俺以外には…

「薫ちゃんと付き合って2年だっけ?」

「明日でな」

「早いな~」