「凌牙のバカっ!」

「はいはい…」

「バカ!ケチ!」

大学内にある、
8号館KUISのど真ん中で罵声を浴びせられる。

「行ってやれよ~」

しかもダチの紘(ヒロ)までもが薫の肩を持つ。

「お前は黙れ」

「もういいよ!
落選したら凌牙の所為だからね!」

顔を膨らませて、
KUISを出て行った。