「はあ?何言ってんだよ?」

「何かさっ!
カップル続出するとかって言うし?」

…中学生かよ。

「だから見張り!」

「見張り?」

「凌牙が誰かとくっつかないように、
見張りに来たの」

薫はそう言うと真っ赤な顔を両手で隠した。

…ヤバいって思った。

可愛すぎてヤバいって思ったのを覚えてる。

それから薫と付き合い出して、大きな喧嘩もなく、ずっと一緒に居た。

今日も、

薫が喜ぶ顔しか考えてなかった。

なのに…

何だよ。