「でもさ!
あんまり見ないでよね?」
薫が意地悪い顔をしながら言う。
「は?」
「お酒飲んでないのも見てたとか、
凌牙、こわっ!」
そう声に出して笑った。
「好きな奴のこと見んのとか、
当たり前じゃね?」
「えっ?」
気付いた時には遅かった。
無意識に口走っていた。
「は?えっ?」
薫がパニックを起こす。
「何だよ」
「好き?私を?」
「ん~、多分?」
あまりにも直球すぎる質問に、はぐらかしてしまった。
「多分っ?」
「うるせえよ」
「ねえ!多分?」
「知らねえ~」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…