「一緒に帰って、LINEも交換したけど。LINEの通知がすごくて消して」



「ぼ、僕のI.D.ないの…?」



「いちいち突っ込まないで。それで、怖かったから振った」



「それはそれは……うん。芽衣、ご愁傷様」



「それは僕に言うセリフじゃないのー?」


「その、弟っぽく話すのすごくうざいからやめて」


「芽衣って、……ほんと酷いんだね」



酷いのはあたしに恐怖を与えたお前だ。



朝倉は、ぐすぐす泣きべそかくけど、正直言ってどうでもいい。


うざい、やめろ。


と本気で怒鳴りたくなる。