「それにしてもひな、びっくりしたなあ」


「何が?」


プチトマトを口の中に放り込む。





「朝倉君と芽衣って名前で呼びあうほど親しかったんだね!」




その時、食べかけのプチトマトが勢いよく喉の奥に入っていった。


途端に、苦しくなる。


「ゲホッ……ケホッ……な、何いってるの…」



「ええー?違うの?」








「日菜子さん、芽衣は僕の元カノだよ?」








今度は、黙って食べていた光太郎が水を吹き出した。


「うわっ、きたなっ」


「朝倉、お前、芽衣と付き合ってたのか?」


「え、芽衣。光太郎に言ってないの?」


驚くな、朝倉。


そんな、信じられないみたいな顔をするな。



言うわけないじゃん、ただの幼馴染に。


それも。



「交際期間14時間の元カレって言っていいか正直怪しい人を誰が幼馴染に紹介するか!」


「え、みじか」



「でしょ、日菜子!短いんだよ!1日も付き合ってないんだよ」