先生は話してくれた


先生 「愛優美ちゃん、彼に聞いたんだけどお父さんとお母さんのこと本当に何も覚えていないの?」


彼というのは斗真のことだって直ぐにわかった


でも、先生の言ってる意味が分からなかった


そのあとに続いた先生の言葉に私は驚いた


先生 「あの時は買い物の帰りだったの
前からすっごく慌てて走ってきてる女の子がいたの」


きっとそれが私なんだと思う


先生 「事情は分からなかったけど
ただごとじゃないと思った。だって、服は血だらけだったから。だからね、家の中に入れたの。そしたらいきなりお父さんとお母さんを助けてって泣きだしたの」


私が此処にきて助けを求めたの?


斗真 「先生それは本当なんですか?愛優美の服に血がついていたって」


なんで、血なんて…