車の中ではいつも以上に賑やかだった


きっと私が緊張してるのに気づいてわざとしてくれたのかな


…………きっとそうたよね



だから、なにも考えずにいられた



みんながいれば大丈夫だよね


施設までは遠いっていうわけではなかったから


あっという間についた


少し広くなったかな?と思う程度で


私がいたときとほとんど変わっていなかった


愛優美 「……あ」


あるものに目が止まった



空 「どうしたの?」


私がなんで”あれ”に目がとまったのか


自分でも分からなかった


愛優美 「……なんでもないよ」