斗真 「こっち向け愛優美」


その声にみちびかれるままに斗真の方に向いてしまった



愛優美 「……っ」


その真剣な目がすっごくかっこよくて目がそらせなくなった


斗真 「お前はほんとに分かりやすいな」


そうなるのは斗真のせいだもん



愛優美 「斗真のせいだもん!
斗真の前だと隠すことできないんだもん」

今までみたことないその愛おしそうに見るその目からのがれたいのにできない


斗真 「もう我慢できねぇ
そんな真っ赤になりながらそんなこというとか反則だろ」



なにが反則なの

反則なのは



愛優美 「斗真のほうでしょ!
いつも私だけがドキドキしてどこまでも余裕でいる斗真こそ……」



反則でしょ


それは言葉にできなかった


え?


……すごく……はやい……


斗真 「いつだって余裕なんてねぇよ
お前の一言一言に振り回されてばかりだ
今だってお前に言われたことが嬉しくてこんなにもドキドキしてんだ」