_____放課後。


扉を開けるとそこには1人の男の子がいた。

私は口を開き


『待たせてごめんね』


そう言うと彼は振り向き


「いいえ、大丈夫ですよっ!僕こそ名前書かずに渡してしまってごめんなさいっ」


そう言って私に会釈をする。


「僕の名前知りませんのね、柏木翔って言います」


柏木翔(かしわぎ しょう)って言うのか…かっこいい名前だなぁ。

あ、そうだ私返事しに来たんだった。


『あ、あのねっ返事なんだけど…私でよかったらお付き合いしますというか、よろしくお願いします…』


返事するってこんなに緊張するのか、破裂しそう。


「えっと…こんな俺だけどこちらこそよろしくお願いしますっ!」


そう言って私の手を握った。