最後に恋愛をしたことすら覚えていない自分がなんだか怖くなってしまう。
特に辛い恋愛をしたわけでもない。
学生時代には一応彼氏という名の男は居た。

なぜだろう・・・。
簡単に言うとピンとこない。
なんて贅沢な女なんだろうか・・・。

「あー。私たち28歳になるんだよ?
 ことはは焦りとかなさそうだけど私は早く結婚して専業主婦になっていたいのに。」

こう話すのは私の親友の神谷 あんず。
あんずは同じショッピングモールで別のアパレル店で働いていて同じくマネージャー。

今日はたまたま休憩がかぶって近くのコーヒーショップにて休憩中。

「あんずも忙しいんだから結婚なんて無理だとおもうけど。
 そもそもなんでそんなに結婚にこだわってるわけ?
 しかも専業主婦ってかなり暇じゃない?」


いつもわたしたちは話が折り合わないのに仲がいい。