「誰かいたら見せつけてやるんだよ、さぁ行こ!」 瑛二はそうやってはにかんで階段を一段飛ばしで走って行く。 「うわぁっ!!!」 突然校舎に反響したのは瑛二の声。 「どうしたの!? …って優子?」 「あ……いやっ…」 ボタボタと涙が優子の目元からこぼれている。 「え、優子…どうしたの!? ぶつかって怪我した…?」 「あ…いや、ち 「ぶつかったんだ。俺が急に飛び出したから。」 優子の声を遮って瑛二が強い口調で言い放つ。 まるで、優子に言わせまいとするかのように。