「いや、やっぱり言いたくない、やめとく…」
その言葉の後だった。
優子の顔が更に真っ赤になって、今までに見たことないような焦った表情をしている。
「ほ、ほんとに、分かっちゃったんだ…」
蚊の鳴くような声で優子がそう言った時、丁度学校の最寄り駅まで着いた。
扉が開いた瞬間、優子は走って電車を降りる。
「えっ、優子!?」
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう…!
本当に、瑛二だったんだ。
もう間違いない。
私が言いづらい人って言ったら瑛二しかいないもんね。
優子は頭がいいから分かっちゃったんだ…。
本当にどうしたらいいんだろう。
三角関係ってやつかな。
瑛二は気付いているのかな。
もう頭が真っ白…
