「ありがーー」
感謝の言葉を伝えようとしたその時だった。
「なんで抵抗しなかったの?」
表情はさっきの男達に向けられたものとさほど変わらない。
「声が、でなくて。強ばってるのに力も入らなくて…」
亜樹相手に声が震えているのがわかる。
どうにか抑えようとして言葉がうまく出なくなる。
「いや、俺少し前から見てたんだよ。
沙耶はちゃんと彼氏いるからって断ってくれるのかなってさ。そしたら何も言わずについて行こうとするんだもんな?」
え?少し前から見てた?
助けないで見てた?
私はあんなにも怖かったというのに…
