事の発端は夏休みに2人で海水浴に行った時の事だった。
「ねぇねぇ、君一人?お友達とはぐれちゃったのかな?
お兄さん達と一緒にビーチバレーしない?」
亜樹が飲み物を買いに行っている間、私は4つ、5つ上ぐらいの小麦色の肌のお兄さん達に声をかけられた。
私は電車で痴漢にあってから軽度の男性恐怖症であり、自分との関わりが深い人ほど症状等は現れない、つまり全く知らない人以外はほとんど問題がないものだった。
でもー
いやいやいや、これはまずい。
体の全筋肉が硬直したかのように動けない。
暑いはずなのに背筋はゾワゾワして冷や汗をかいていて、それで脱力感もあって…と自分でもなにがなんだかよく分からなかった。
ただただ、怖い。
