雨のジトジトした匂いと美術室特有の絵の具の匂い。 混ざりあってなんとも言えない雰囲気を醸し出していた。 そんな中に丸まった猫背がひとつ。 そっと覗き込むとナイフとフォークが刺さったりんごが水彩画で深く丁寧に描かれている。 脅かしたら悪いと思い視界に入って隣の席をコンコンと指で鳴らしてみる。