「そっか…教えてくれてありがとう」
なんだ、亜樹が勘違いしただけか…
でもそれより、瑛二が優子の気持ちに気付いてたって?
私の知らないところで話が進んでいて頭がクラクラしそう。
「ねぇ沙耶。いろいろ頭がいっぱいかもだけど聞いて。
私ね、生徒会で沙耶と一緒になって仲良くできて良かった。いつも生徒会、委員長、リーダー決め、そういうので私の意思も聞かず推薦され、私も流されてきた。
でも沙耶に出会うきっかけになって、初めてやって良かったって思えたの。
私は言い寄ってきてくれる人もいるし、バイセクシャルだから性別関係なく好きになれる。
そんな沢山の選択肢の中で私は沙耶を好きになったの。
長々と重いかな…。
私の気持ちです。返事を下さい…」
優子の目が赤く潤んでいるような気がして、戸惑ってしまう。
返事…そうだよね。
親友を振るってなんか嫌だな。
これから友達として普通に過ごすわけにはいかないかな。
優子の気持ちに応えてあげられたらいいかもしれないけど、私には、瑛二がいる。
しっかり真っ直ぐと優子の気持ちに向き合わなきゃ…
私は大きく深呼吸する。
「ごめんなさい、私は優子の気持ちには応えられない。
想っていてくれて、ありがとう」
優子は重く受け止めるように俯いて黙った。
「しっかり振ってくれてありがとう。
まだきっと好きをやめられないけれど、諦めるよ。
友達としてこれからも仲良くしてね。
あ、でも私に乗り換えてくれてもいいからね!」
優子、無理して笑っている…
きっとすごくつらいはずなのに。
「うん。ありがとう。」
「じゃあ私は帰るね、じゃあまた明日!」
そう言って早足で帰る後ろ姿を私はただただ見ていた。
見ていなきゃいけない気がした。
