すごく、すごく怖くて緊張する…
「つい最近ね、亜樹からLINEが来たの」
「えっ、なんて来たの?」
「お前の彼氏怪しいって。
優子が瑛二に“好きだもん、譲りたくない別れて”って言ってたって…」
「ちょっと待って!それは誤解だよ!」
「でも言ったんでしょ!?
瑛二の事本当は好きなんじゃないの?」
優子は考えるように黙った。
しばらくして優子が口を開く。
「言ったよ…」
「ほらやっぱり…!!」
「…う」
「え?」
「でも違う!!
私が好きなのは徳原君じゃない、沙耶だもん…」
「…えっ?」
気づくと、優子の瞳は泣いていると捉えるべきか恥じていると捉えるべきか、赤く潤んでいる。
私を好き?誰が?
優子が?私のことが好きって言った?
一瞬で頭の中がこんがらがって何も考えられなくなってしまった。
「私、実はバイセクシャルなんだ。
嫌われたくなくて言ってなかったけど…」
バイセクシャル…男の人も女の人も両方恋愛対象になることだよね。
「そっか、そうだったんだ…」
「うん、私は沙耶のことが恋愛的に好き。
これはもう言ってしまったんだから告白として受け止めて返事して。すぐにとは言わないから…」
「こ…くはく…。分かった。しっかり考える…」
ダメだ、何も考えられない。
何を話そうとしていたかさえおぼろになって忘れてしまいそうになる。
