亜樹はあの景色を、光景を、時間を、思い浮かべて私の部屋を眺めたのだろうか。
亜樹もあの時に戻れたらと思っていてくれているのだろうか…。
「…姉ちゃん!!」
和樹の声であの時に思いを馳せていた自分が帰ってきた。
「あぁ、ごめん考え事してた」
「さっきからぼーっとして俺の話聞いてなかったでしょ~
まぁいいよ、俺、宿題やり途中だったから戻るね」
そう言って和樹は自分の部屋に戻って行った。
「また…私…」
亜樹のことなんか、もう思い出したくないのに…
早く寝て忘れようと思ったけど、その日はなんだか寝付けなかった。
