まぁ、もう今では流れた話なんだけどね。
「…先輩!」
私を呼ぶ瑛二の声でふと我に返る。
「うぉっ、ご、ごめん」
「もー、ほら帰ろう?
雨降ってきたけど傘持ってんの?」
窓の外を見てみるとサーサーと音を立てて雨が降っている。
「わーっ、天気予報見てこなかったからな~あんなに晴れてたのに…」
「よかった!
その様子だと持ってないよね?
先輩持ってこないと信じて俺は傘持ってきたんだぁー
付き合って初めての相合傘だよっ」
瑛二はビニール傘を持って満面の笑みを浮かべていて、まるで遊んでもらってる時の犬のようだ。
でも身長高いから大型犬かな?
可愛い奴だなぁ…
