【中矢裕side】
…李那が意識無くして3ヶ月。
俺は部活が終わってからいつものように李那の病室に行った。
もちろんまだ李那は目覚めていない。
「…」
今日もまだ、李那は目覚めない。
たまに流している涙が原因だろうと思ってはいる。
恐らく何らかの理由があって目覚めない…
頭の中では分かっているが、俺にとって李那がいないのは苦痛でしかない。
学校に行って、普通に授業受けてても、隣のクラスから李那の声が聞こえない。
それだけでもかなり参ってくるのにまだ目覚めてない。
「…なあ、李那。」
「…」
「…そろそろ起きてくれよ。」
…寝すぎなんだよ…
呼吸器を付けられたまま、李那は昏々と眠り続けている。
「…李那…」
「…」
「なんで…」
なんで李那がこんな難病に罹らなきゃいけないんだ。
なんでこんなに優しい子を病気になんてしてしまったんだ。
…奈那さん、お願いだ。
まだ李那を連れていかないでくれ。
まだ李那と沢山話したいんだ。
「…」
「…李那…」
「…」
李那の手を握る。
「…?!」
李那が分からないくらいだけど、握り返してくれた…?
「…李那?」
「…」
呼びかけても反応はないが、確かに今、俺の手を握り返した。
「…李那…?」
呼びかける度に弱々しい力で握り返してくれる李那。
俺は急いで医者の元に走る。
「先生!!」
「どうしたね?」
「李那、意識あるかもしれない!」
「なんだって?」
意識ないと握り返しなんて…出来ないだろ…?
「如月さん?!」
先生はすかさず李那の病室に飛び込んで色々始めた。
「手が、微かだけど握り返すんだ!」
「わかった、やってみよう。」
先生が李那を呼ぶ。
俺が触れてるわけじゃないから動いてるかは分からないけど…
「…確かに微弱だが握り返してくれるな。」
先生は難しい顔をして頷く。
「李那…」
李那はまだ、目覚めてはくれない。
【中矢裕side END】
【更科蒼空side】
ーブブブ…
…誰だ?こんな時間に…
「もしもし…?」
『悪い、こんな時間に。』
この声、もしかして…
「裕さん?」
『…そうだ。』
何気仲いいとか思ってたけど、全くだったんだな。
電話番号しらなかったんだもんな。
「どうしました?」
時刻は9時半。
こんな時間に裕さんが連絡くれるなんて何かあった時しかないと思う。
『李那、意識あるかもしれない。』
…ついに頭おかしくなったのかな?
「…ど」
『手を握り返してくれるんだよ。』
「…」
…裕さんの言いたいことは強く伝わってきているよ。
だけど、意識戻ったんなら、ちゃんと目を開けるはずじゃないか。
「…裕さん…」
『…嬉しくてさ、蒼空に連絡したんだ。ごめんな、こんな時間に。』
裕さんの心からがっかりした声に声をかける暇もなく、電話はきられてしまった。
…李那、か…
いつまで寝てるんだよ、あいつは…
…李那が意識無くして3ヶ月。
俺は部活が終わってからいつものように李那の病室に行った。
もちろんまだ李那は目覚めていない。
「…」
今日もまだ、李那は目覚めない。
たまに流している涙が原因だろうと思ってはいる。
恐らく何らかの理由があって目覚めない…
頭の中では分かっているが、俺にとって李那がいないのは苦痛でしかない。
学校に行って、普通に授業受けてても、隣のクラスから李那の声が聞こえない。
それだけでもかなり参ってくるのにまだ目覚めてない。
「…なあ、李那。」
「…」
「…そろそろ起きてくれよ。」
…寝すぎなんだよ…
呼吸器を付けられたまま、李那は昏々と眠り続けている。
「…李那…」
「…」
「なんで…」
なんで李那がこんな難病に罹らなきゃいけないんだ。
なんでこんなに優しい子を病気になんてしてしまったんだ。
…奈那さん、お願いだ。
まだ李那を連れていかないでくれ。
まだ李那と沢山話したいんだ。
「…」
「…李那…」
「…」
李那の手を握る。
「…?!」
李那が分からないくらいだけど、握り返してくれた…?
「…李那?」
「…」
呼びかけても反応はないが、確かに今、俺の手を握り返した。
「…李那…?」
呼びかける度に弱々しい力で握り返してくれる李那。
俺は急いで医者の元に走る。
「先生!!」
「どうしたね?」
「李那、意識あるかもしれない!」
「なんだって?」
意識ないと握り返しなんて…出来ないだろ…?
「如月さん?!」
先生はすかさず李那の病室に飛び込んで色々始めた。
「手が、微かだけど握り返すんだ!」
「わかった、やってみよう。」
先生が李那を呼ぶ。
俺が触れてるわけじゃないから動いてるかは分からないけど…
「…確かに微弱だが握り返してくれるな。」
先生は難しい顔をして頷く。
「李那…」
李那はまだ、目覚めてはくれない。
【中矢裕side END】
【更科蒼空side】
ーブブブ…
…誰だ?こんな時間に…
「もしもし…?」
『悪い、こんな時間に。』
この声、もしかして…
「裕さん?」
『…そうだ。』
何気仲いいとか思ってたけど、全くだったんだな。
電話番号しらなかったんだもんな。
「どうしました?」
時刻は9時半。
こんな時間に裕さんが連絡くれるなんて何かあった時しかないと思う。
『李那、意識あるかもしれない。』
…ついに頭おかしくなったのかな?
「…ど」
『手を握り返してくれるんだよ。』
「…」
…裕さんの言いたいことは強く伝わってきているよ。
だけど、意識戻ったんなら、ちゃんと目を開けるはずじゃないか。
「…裕さん…」
『…嬉しくてさ、蒼空に連絡したんだ。ごめんな、こんな時間に。』
裕さんの心からがっかりした声に声をかける暇もなく、電話はきられてしまった。
…李那、か…
いつまで寝てるんだよ、あいつは…



