それだけのために俺呼び出されようとしてたの?
…女ってこええ…
「別に、必要ないと思ったから。」
「いるわよ!」
いや、知らねぇよ!
「貴方が返事してくれないから誰かを傷つけたくて仕方ないのよ!」
「アホくさ。」
冷たい声。
この声は李那だ。
俺をどけて井上の前に立つ。
李那は背が低いから井上を見上げる形になる。
「それだけなんでしょ?」
「そうよ!?
彼氏のいるあなたには分からないでしょうけどね!」
「だからって人を傷つけていい理由にはならないよね?」
…クラス委員にして元ヤンである李那。
静かな声はだんだん怒りを伴っていく。
「蒼空くんが返信してくれないから悪いんじゃない!」
「それとこれとは話が別。」
「何よ、片思いしたこともないくせに…」
「あるよ…」
李那は静かにキレはじめている。
海澪は俺のそばに来て李那を見ている。
「だからってな!人を不快にさせるようなことしたらダメなことくらいわかんねぇのかよ!このボンクラがあっ!!!」
…ブチ切れた李那。
余程海澪が傷つけられたことを怒っているようだ。
「いい加減にしなさいよ!関係ないあなたは引っ込んでてよ!」
井上も負けじと声を張り上げる。
そして李那の頬を殴る。
ーバシッ…
李那の右頬は赤くなり、完全にキレたのが離れてる俺と海澪にもわかった。
「いい加減にしろって言いてぇのはこっちだよ!お前の頭はお花畑か?!
お前が海澪の机に嫌がらせしたせいでここのクラス全員が不快にさせられてんだよ!!
夏になんであんな生ゴミ持ってくるんだよ!
あの生ゴミそのままお前の頭からかけてやろうか?!あぁ?!」
…うわ、こわい…
さすがは霊狼だな…
迫力がまるで違う。
【更科蒼空sideEND】
【如月李那side】
私の中で井上に対する憎悪が漲ってきていた。
「あなたは引っ込んでてってば!」
「人殴っといて関係ない呼ばわりか?!
海澪傷つけといてどの口が関係ないって言えるんだ?!あぁ?!」
誰か、私を止めてくれ。
これ以上爆発すると人を殺してしまうかもしれない。
「李那。落ち着け。」
教室の扉にもたれかかって裕くんが私を止める。
「井上、蒼空、海澪ちゃん、李那、こっちきて。」
裕くんは恐らくさっきの話も全て聞いていただろう。
…久しぶりに爆発したな、私。
まだ爆発する元気あったんだな…
「さて、ここなら誰もいない。井上、なんで海澪ちゃんを傷つけるようなことをしたんだ?」
優しい裕くんは全員の話を聞いてくれる。
「…蒼空くんと仲のいい如月さんと古川さんが嫌いなのよ。」
「…だからってあんなことしていい理由にはならないよね?」
「私にはなんの反応もしてくれない蒼空くんが古川さんや如月さんには笑顔見せたりしてるのが嫌なの。」
…こいつ、ほんとに蒼空の事好きなんだな。
でも、それは分かってるけど…
ムカつく。
1発殴ってやりたい。
「…あんたがあんなヒスになったのって、これが原因?」
私はポケットからあの手紙を出す。
…女ってこええ…
「別に、必要ないと思ったから。」
「いるわよ!」
いや、知らねぇよ!
「貴方が返事してくれないから誰かを傷つけたくて仕方ないのよ!」
「アホくさ。」
冷たい声。
この声は李那だ。
俺をどけて井上の前に立つ。
李那は背が低いから井上を見上げる形になる。
「それだけなんでしょ?」
「そうよ!?
彼氏のいるあなたには分からないでしょうけどね!」
「だからって人を傷つけていい理由にはならないよね?」
…クラス委員にして元ヤンである李那。
静かな声はだんだん怒りを伴っていく。
「蒼空くんが返信してくれないから悪いんじゃない!」
「それとこれとは話が別。」
「何よ、片思いしたこともないくせに…」
「あるよ…」
李那は静かにキレはじめている。
海澪は俺のそばに来て李那を見ている。
「だからってな!人を不快にさせるようなことしたらダメなことくらいわかんねぇのかよ!このボンクラがあっ!!!」
…ブチ切れた李那。
余程海澪が傷つけられたことを怒っているようだ。
「いい加減にしなさいよ!関係ないあなたは引っ込んでてよ!」
井上も負けじと声を張り上げる。
そして李那の頬を殴る。
ーバシッ…
李那の右頬は赤くなり、完全にキレたのが離れてる俺と海澪にもわかった。
「いい加減にしろって言いてぇのはこっちだよ!お前の頭はお花畑か?!
お前が海澪の机に嫌がらせしたせいでここのクラス全員が不快にさせられてんだよ!!
夏になんであんな生ゴミ持ってくるんだよ!
あの生ゴミそのままお前の頭からかけてやろうか?!あぁ?!」
…うわ、こわい…
さすがは霊狼だな…
迫力がまるで違う。
【更科蒼空sideEND】
【如月李那side】
私の中で井上に対する憎悪が漲ってきていた。
「あなたは引っ込んでてってば!」
「人殴っといて関係ない呼ばわりか?!
海澪傷つけといてどの口が関係ないって言えるんだ?!あぁ?!」
誰か、私を止めてくれ。
これ以上爆発すると人を殺してしまうかもしれない。
「李那。落ち着け。」
教室の扉にもたれかかって裕くんが私を止める。
「井上、蒼空、海澪ちゃん、李那、こっちきて。」
裕くんは恐らくさっきの話も全て聞いていただろう。
…久しぶりに爆発したな、私。
まだ爆発する元気あったんだな…
「さて、ここなら誰もいない。井上、なんで海澪ちゃんを傷つけるようなことをしたんだ?」
優しい裕くんは全員の話を聞いてくれる。
「…蒼空くんと仲のいい如月さんと古川さんが嫌いなのよ。」
「…だからってあんなことしていい理由にはならないよね?」
「私にはなんの反応もしてくれない蒼空くんが古川さんや如月さんには笑顔見せたりしてるのが嫌なの。」
…こいつ、ほんとに蒼空の事好きなんだな。
でも、それは分かってるけど…
ムカつく。
1発殴ってやりたい。
「…あんたがあんなヒスになったのって、これが原因?」
私はポケットからあの手紙を出す。



