「でしょ?!」
ほんとに蒼空の事女の子だとしか思ってなかったからなあ。
「おいおい、2人して何盛り上がってんだ?」
蒼空が帰還した。
「おかえり。」
「ただいま。李那みかんジュース、海澪わかんなかったからとりあえずミルクティー。」
「ありがとう、ミルクティー好きなんだ。」
海澪はあった時からずっとミルクティー飲んでたもんね。
私はミルクティーよりストレートティー派だわ。
「…自販機行ったらさ…」
「ん?」
「裕さんと会った。」
思わず飲んでいたジュースを落としそうになった。
まさか今ここで裕くんの名前が出てくるとは思ってなかったから。
「…へ、へぇ」
「裕さん、笑ってた。」
…蒼空は何が言いたいの?
私を怒らせたいの?泣かせたいの?
「でも、心からの笑顔じゃないと思う。」
「…」
裕くん…
ちゃんと笑ってよ。
そのままじゃあなんのために別れたのか分からないじゃん…
ちゃんと笑ってもらうために別れたのに…
笑ってなかったら意味無いじゃない…
【如月李那side END】
【更科蒼空side】
李那にパシられた先の自販機にて。
「あれ、更科じゃん!」
「あ、裕さん…」
ばったり、出くわしてしまった。
「もうめんどいから蒼空って呼ぶわ。」
「どうぞ。」
「蒼空は何買いに来たの?」
確か李那と海澪は…
「オレンジジュースとミルクティーです…」
オレンジジュース好きだったよな確か。
海澪はわからんから適当でいいや。
「あと自分用にコーラを…」
「そっか。」
裕さんはいつものスポーツ連中と笑い合いながら俺に話しかける。
「…そういや、李那、元気?」
「はい。元気ですよ。」
「そっか…元気ならいいんだ。」
裕さんは顔こそ笑っているが目はどことなく悲しそうだった。
李那のことを思っているのだろう。
俺には到底届かない人を想っている。
「蒼空、1つ頼みがある。」
「なんでしょう?」
「李那を笑わせてやってくれ。」
…そんなの…
言われなくてもやってる。
だけど、李那は裕さんじゃないとダメなんだ。
見せてくれるのは本当の笑顔じゃない。
「…ダメなんですよ…」
「ん?」
「裕さんじゃなきゃ李那を本当の笑顔に出来ません。」
俺にも海澪にも分かってるんだ。
李那のあの笑顔はホントの笑顔じゃない。
ほんとに蒼空の事女の子だとしか思ってなかったからなあ。
「おいおい、2人して何盛り上がってんだ?」
蒼空が帰還した。
「おかえり。」
「ただいま。李那みかんジュース、海澪わかんなかったからとりあえずミルクティー。」
「ありがとう、ミルクティー好きなんだ。」
海澪はあった時からずっとミルクティー飲んでたもんね。
私はミルクティーよりストレートティー派だわ。
「…自販機行ったらさ…」
「ん?」
「裕さんと会った。」
思わず飲んでいたジュースを落としそうになった。
まさか今ここで裕くんの名前が出てくるとは思ってなかったから。
「…へ、へぇ」
「裕さん、笑ってた。」
…蒼空は何が言いたいの?
私を怒らせたいの?泣かせたいの?
「でも、心からの笑顔じゃないと思う。」
「…」
裕くん…
ちゃんと笑ってよ。
そのままじゃあなんのために別れたのか分からないじゃん…
ちゃんと笑ってもらうために別れたのに…
笑ってなかったら意味無いじゃない…
【如月李那side END】
【更科蒼空side】
李那にパシられた先の自販機にて。
「あれ、更科じゃん!」
「あ、裕さん…」
ばったり、出くわしてしまった。
「もうめんどいから蒼空って呼ぶわ。」
「どうぞ。」
「蒼空は何買いに来たの?」
確か李那と海澪は…
「オレンジジュースとミルクティーです…」
オレンジジュース好きだったよな確か。
海澪はわからんから適当でいいや。
「あと自分用にコーラを…」
「そっか。」
裕さんはいつものスポーツ連中と笑い合いながら俺に話しかける。
「…そういや、李那、元気?」
「はい。元気ですよ。」
「そっか…元気ならいいんだ。」
裕さんは顔こそ笑っているが目はどことなく悲しそうだった。
李那のことを思っているのだろう。
俺には到底届かない人を想っている。
「蒼空、1つ頼みがある。」
「なんでしょう?」
「李那を笑わせてやってくれ。」
…そんなの…
言われなくてもやってる。
だけど、李那は裕さんじゃないとダメなんだ。
見せてくれるのは本当の笑顔じゃない。
「…ダメなんですよ…」
「ん?」
「裕さんじゃなきゃ李那を本当の笑顔に出来ません。」
俺にも海澪にも分かってるんだ。
李那のあの笑顔はホントの笑顔じゃない。



