「ご馳走様でした。
ごめんな、迷惑かけて…」
「いいんだよ。親子じゃないか。」
僕はからになった食器を片付けるために台所へ向かう。
お父さんを横にしておでこに冷たいタオルを乗せておく。
洗い物だけして戻るとお父さんはスヤスヤ寝ていた。
「…ごめん、…李那…」
…李那…
お母さんの名前だ。
汗を拭くためにもう1枚タオル持ってきたけど…
明日シャワー浴びさせたらいっか。
…風邪引くほど、頑張ってくれているお父さん。
ありがとう。お父さん。
「ー…おはよう、叶夢。」
「…あ、お父さん…おはよう」
看病したまま寝てしまっていたのか。
道理で首が痛いわけだ。
「看病してくれていたんだろ?ありがとう。」
「…ん。体調どう?」
元気そうなのは元気そうかな。
シャワーは浴びた後らしい。
「仕事は休んだ?」
「もちろん、叶夢に怒られそうだったからね。」
…僕怒らないよ。
仕事行こうとしたら止めたけど。
「有給もだいぶあったし、たまにはこういうのもありだろ。」
お父さんは昨日とは違ってしっかりした足取りだ。
…うん、大丈夫そうだ。
「叶夢、今更だけど、学校どうする?」
…ん?
今何時だ?
「…あ…」
今から行っても遅刻だし…もういいか。
ーピンポーン
?
こんな時間に誰だ…?
「はい。」
扉を開けると希望がいた。
「おはよう叶夢くん!」
「…おはよう…」
「あれ?学校行かないの?」
「今日は行かない。休むよ。」
「そっか!じゃあいってくる!」
…希望…
もしかして起きたばかりじゃ…
本当にねぼすけだなあ…
「ん?誰だった?」
「希望。」
「そっか。」
僕はラフな格好に着替えてリビングへ向かう。
「何して過ごす?」
「たまの休みじゃない。
お父さんのしたいこと。」
「お父さんか?
…そうだなあ…」
僕はヨーグルトを食べながら考え込むお父さんを見る。
…久しぶりで、いいな…
【中矢叶夢side END】
【柊希望side】
…叶夢くんが珍しく学校サボるなんて…
何かあったのかな?
「柊さん、おはよう。」
「…おはようございますー…
すいません!寝坊しました!」
「そんなことだろうと思ってたよ…」
担任の先生は頭を抱えている。
…仕方ないじゃん…
誰だって寝坊する!
「まあいい。座りなさい。」
私は自分の席へ向かって用意をする。
…あーあ…
「希望〜、堂々と遅刻なんて珍しいねー?」
「仕方ないでしょー…」
昼休み。
私は仲良しの玲衣とご飯を食べながら話していた。
「誰にでも遅刻することなんてあるよ〜」
「まあねー」
玲衣はくすくす笑いながら次の英語の予習を進める。
頭いいもんねえ…羨ましい…
ごめんな、迷惑かけて…」
「いいんだよ。親子じゃないか。」
僕はからになった食器を片付けるために台所へ向かう。
お父さんを横にしておでこに冷たいタオルを乗せておく。
洗い物だけして戻るとお父さんはスヤスヤ寝ていた。
「…ごめん、…李那…」
…李那…
お母さんの名前だ。
汗を拭くためにもう1枚タオル持ってきたけど…
明日シャワー浴びさせたらいっか。
…風邪引くほど、頑張ってくれているお父さん。
ありがとう。お父さん。
「ー…おはよう、叶夢。」
「…あ、お父さん…おはよう」
看病したまま寝てしまっていたのか。
道理で首が痛いわけだ。
「看病してくれていたんだろ?ありがとう。」
「…ん。体調どう?」
元気そうなのは元気そうかな。
シャワーは浴びた後らしい。
「仕事は休んだ?」
「もちろん、叶夢に怒られそうだったからね。」
…僕怒らないよ。
仕事行こうとしたら止めたけど。
「有給もだいぶあったし、たまにはこういうのもありだろ。」
お父さんは昨日とは違ってしっかりした足取りだ。
…うん、大丈夫そうだ。
「叶夢、今更だけど、学校どうする?」
…ん?
今何時だ?
「…あ…」
今から行っても遅刻だし…もういいか。
ーピンポーン
?
こんな時間に誰だ…?
「はい。」
扉を開けると希望がいた。
「おはよう叶夢くん!」
「…おはよう…」
「あれ?学校行かないの?」
「今日は行かない。休むよ。」
「そっか!じゃあいってくる!」
…希望…
もしかして起きたばかりじゃ…
本当にねぼすけだなあ…
「ん?誰だった?」
「希望。」
「そっか。」
僕はラフな格好に着替えてリビングへ向かう。
「何して過ごす?」
「たまの休みじゃない。
お父さんのしたいこと。」
「お父さんか?
…そうだなあ…」
僕はヨーグルトを食べながら考え込むお父さんを見る。
…久しぶりで、いいな…
【中矢叶夢side END】
【柊希望side】
…叶夢くんが珍しく学校サボるなんて…
何かあったのかな?
「柊さん、おはよう。」
「…おはようございますー…
すいません!寝坊しました!」
「そんなことだろうと思ってたよ…」
担任の先生は頭を抱えている。
…仕方ないじゃん…
誰だって寝坊する!
「まあいい。座りなさい。」
私は自分の席へ向かって用意をする。
…あーあ…
「希望〜、堂々と遅刻なんて珍しいねー?」
「仕方ないでしょー…」
昼休み。
私は仲良しの玲衣とご飯を食べながら話していた。
「誰にでも遅刻することなんてあるよ〜」
「まあねー」
玲衣はくすくす笑いながら次の英語の予習を進める。
頭いいもんねえ…羨ましい…



