「…いい名前。」
「そうか?」
「私は普通に太郎とか考えてた。」
在り来りだからどっちにしろやめてたけどね、と続ける李那。
「叶夢。うん、そうしよう。」
相当気に入ったのか、何度も何度も繰り返して名前を呟く李那。
「暫くは新生児室だから、まだだね。」
「そうだな。」
「強い子になって欲しいなあ〜」
「大丈夫、李那は口喧嘩強いし、俺力強いし。」
…ある意味最強になりそう。
2人で手を繋いで新生児室の前まで行く。
叶夢を見つめて笑い合う。
「早くお家に帰ろうね、叶夢。」
李那は叶夢に微笑み、点滴を引きながら病室への道を歩く。
そばで支えながら俺も叶夢を見つめた。
【中矢裕side END】
【古川海澪side】
「はわあ〜…」
「おお〜…」
退院した李那。
のお家のリビング。
の端にあるベビーベッド。
に私と蒼空は釘付け。
「可愛いね叶夢。」
「うん。可愛い。」
秀一は今コンビニに行っている。
アイスを買うとか言ってた。
まさか、李那が子ども産むとは思ってなかった…
一児のママになったと報告を受けた時は秀一と手を取り合って喜んだ。
何より李那が元気そうでよかった。
「李那。」
「ん?」
「改めておめでとう」
ぎゅっと抱きしめて囁く。
「うん、ありがとう海澪…」
李那は車椅子に座りながら私を抱き締め返してくれる。
「海澪も早く子ども産みなよ〜」
ニコニコ笑いながら私の背中をパシパシ叩く李那。
「わ、私はまだだよ!!」
「へぇ〜柊との子ども早く見たいなあ〜」
「なんで?!」
李那の思いがけない言葉に私は思わず赤面。
鏡見なくても分かる。
顔熱いもん。
「なあなあ李那!」
「はいはい」
「指ギュッてしてくれた!!」
「「…」」
小さな私の息子と小さな蒼空…
うん、和む。普通に可愛い。
叶夢が成すことにいちいち反応してる蒼空が普通に可愛い。
「李那」
「ん?」
「叶夢、どんな子に育つかな?」
…裕くんの子どもでもあるんだよ〜??
「どうだろ。裕くんに似たらやんちゃそうでアホそう…」
李那は溜め息1つ付き、叶夢の所に行く。
叶夢が泣いているからだ。
「よしよし、どうしたの叶夢。」
まあ、赤ちゃんだからね。泣くのはしょうがないか。
こうして見ると李那、ちゃんとお母さん、なんだな…
1人の女の子、じゃなくてお母さん、になってる。
この短い期間で…
ベッドから自分の腕に抱き、顔を撫でている李那。
裕くんが後ろから押して私のところまで来る。
「叶夢、海澪だよ〜見えてるかな〜」
李那はすっかり綺麗になった。
お母さん、というだけでこんなに変わるのか。
「李那、ストレスは溜めないようにね。」
「分かってる。溜まってきたら発散付き合ってね。」
「そうか?」
「私は普通に太郎とか考えてた。」
在り来りだからどっちにしろやめてたけどね、と続ける李那。
「叶夢。うん、そうしよう。」
相当気に入ったのか、何度も何度も繰り返して名前を呟く李那。
「暫くは新生児室だから、まだだね。」
「そうだな。」
「強い子になって欲しいなあ〜」
「大丈夫、李那は口喧嘩強いし、俺力強いし。」
…ある意味最強になりそう。
2人で手を繋いで新生児室の前まで行く。
叶夢を見つめて笑い合う。
「早くお家に帰ろうね、叶夢。」
李那は叶夢に微笑み、点滴を引きながら病室への道を歩く。
そばで支えながら俺も叶夢を見つめた。
【中矢裕side END】
【古川海澪side】
「はわあ〜…」
「おお〜…」
退院した李那。
のお家のリビング。
の端にあるベビーベッド。
に私と蒼空は釘付け。
「可愛いね叶夢。」
「うん。可愛い。」
秀一は今コンビニに行っている。
アイスを買うとか言ってた。
まさか、李那が子ども産むとは思ってなかった…
一児のママになったと報告を受けた時は秀一と手を取り合って喜んだ。
何より李那が元気そうでよかった。
「李那。」
「ん?」
「改めておめでとう」
ぎゅっと抱きしめて囁く。
「うん、ありがとう海澪…」
李那は車椅子に座りながら私を抱き締め返してくれる。
「海澪も早く子ども産みなよ〜」
ニコニコ笑いながら私の背中をパシパシ叩く李那。
「わ、私はまだだよ!!」
「へぇ〜柊との子ども早く見たいなあ〜」
「なんで?!」
李那の思いがけない言葉に私は思わず赤面。
鏡見なくても分かる。
顔熱いもん。
「なあなあ李那!」
「はいはい」
「指ギュッてしてくれた!!」
「「…」」
小さな私の息子と小さな蒼空…
うん、和む。普通に可愛い。
叶夢が成すことにいちいち反応してる蒼空が普通に可愛い。
「李那」
「ん?」
「叶夢、どんな子に育つかな?」
…裕くんの子どもでもあるんだよ〜??
「どうだろ。裕くんに似たらやんちゃそうでアホそう…」
李那は溜め息1つ付き、叶夢の所に行く。
叶夢が泣いているからだ。
「よしよし、どうしたの叶夢。」
まあ、赤ちゃんだからね。泣くのはしょうがないか。
こうして見ると李那、ちゃんとお母さん、なんだな…
1人の女の子、じゃなくてお母さん、になってる。
この短い期間で…
ベッドから自分の腕に抱き、顔を撫でている李那。
裕くんが後ろから押して私のところまで来る。
「叶夢、海澪だよ〜見えてるかな〜」
李那はすっかり綺麗になった。
お母さん、というだけでこんなに変わるのか。
「李那、ストレスは溜めないようにね。」
「分かってる。溜まってきたら発散付き合ってね。」



