まゆの病室に入ると まゆがぐっすりと寝ている 実感が湧かなかった さっきはそんなこと言っていたけど まゆの寝顔が急に愛しくなった まゆが…… なんで…… そんなことを考えるとまた泣いてしまっていた もう少しでまゆの人生が終わるなんて考えると 涙が止まらなかった すると 「……なんで泣いてんの?」 まゆはパッと目を開けた 俺は何も見せまいとまゆに背中を向けて 「な、なんでもないよ」 嘘寝は良くないぞまゆ