「私の気持ちわからないの?
勝手なこと言わないでよ!」
まゆは怒鳴るように声を荒らげた
「涼真君はどうせ今すぐ死んでって言われても死ねないでしょ?だったら勝手なこと言わないでよ!
生きたくても生きれない人だって何人もいるんだよ?
なんでそんな事言うの!ひどいよ!」
まゆの言葉の重みが胸に刺さる
もうすぐ死ぬかもしれないまゆだからこんなに重く感じるんだ
「ご、ごめん……」
その言葉でいけないことを言ってしまったと思いすぐに謝る
「もう、いいよ」
「……ごめんな」
「出てって…」
「……」
「もう出てってよ!」
まゆは涙ぐみながら言ってまた布団を体に被せる
怒らせてしまった
なんであんなこと言っちゃったんだろうと後悔しても遅かった
出て行けと言われたけど俺は出て行かない
だって、今日もお見舞いをしに来てるんだから
一緒に居させて欲しい
2時間が経つ
まゆは寝ているのか全く動かない
俺はどうすることも出来ないけどまた謝らないと



