「死ぬなんて……言わないでくれよ」 俺は情けない こんなに辛そうなまゆの前で 涙を流してしまう それでも俺は まゆの口から死ぬなんて言葉は聞きたくなかった 「私だって死にたくないよ」 まゆは声を震わせながら言った 「でも私はもうすぐ死ぬの それは涼真君に受け止めてほしい」 受け止めないと 心ではそう思っていたけど 「俺だって、まゆと同じ病気になって 同じ思いでいたかったよ!」 絶対にこんなこと言っちゃダメなのに 言葉にしてしまう