そして月日は流れ6月10日 まゆとの1年記念日の1週間前だ なんてことないただの日常で 朝送ったまゆのLINEの返事がないのを気にしながら授業を受けて休み時間になる その時 悲劇は偶然のように舞い降りた ケータイが鳴る 公衆電話からだ 誰だ? 出てみると 『もしもし!?涼真君!?』 勢いよく電話をかけたのは まゆのお母さんだった 「はい、どうしました?」 『まゆが……まゆが!』 「……え?」