「本当にごめんね、温。急に決まったことなのよ」



お母さんがすごく申しわけなさそうな顔をしてる。






……。まあ、しょうがないことか。





それにしてもやっぱり半年は長いよね。




私ひとりで本当に大丈夫なのかな……?





「なんだか、不安になってきた……」




思わず、本音がポロッと出た。



こんな経験したことないし……




「お母さんも温が心配で心配でたまらなかったの。


でも、いい考えがあるのよ。間宮さ……





お父さんとお母さんのツラそうな顔が目に入る。






「大丈夫!!ひとりでやれるから!


気にしないでふたりとも行ってきて!」





お母さんの声を遮って言う。



両親の本当に心配してくれている様子を見て、ひとりで暮らす決心をした。



もう決まったことなのに、私がくよくよしててもしょうがないし。





慣れない環境になるのはお互い様だもん。







「ありがとね、気をつけるのよ?」




「何かあったら電話するんだぞ」







大丈夫。なんとかなる!




自分に言い聞かせる。