バーバル

彼女は少し不機嫌そうに言った。


援助交際、

という響きが

気に入らなかったみたいだ。




じゃあどうして僕を選んだんだろう。



わざわざ

こんなおっさんを選ばなくても、

同年代でよかっただろうに。



「そっか。

タメのがお金に困ってるしね。

無意識におっさんを選んだってことは、

やっぱ援助交際のつもりだったのかな」



彼女は、

はは、と無気力に笑った。



こっちを向かず、


まっすぐ前を向いたまま。