バーバル


「何か悩みでもあるのかな?

お金は受け取れないし、

愛してるとも言えないが

オジサンがきいてあげよう」




おもいっきり

おどけた感じでいってみた。




もしかしたら何か理由があるのかも。

本気なのかも。

彼女の表情を見ていたら

そう思えてきたから。




「じゃあ、いい」


彼女は僕の手から

自分の荷物を奪った。



「別の人探す。

ありがとう、おじさん」