「何か悩みでもあるのかな? お金は受け取れないし、 愛してるとも言えないが オジサンがきいてあげよう」 おもいっきり おどけた感じでいってみた。 もしかしたら何か理由があるのかも。 本気なのかも。 彼女の表情を見ていたら そう思えてきたから。 「じゃあ、いい」 彼女は僕の手から 自分の荷物を奪った。 「別の人探す。 ありがとう、おじさん」