バーバル

やめて第一日目の放課後、

夜8時まで適当に喫茶店や

古本屋などで時間をつぶした後、

その15の福沢諭吉の束をすべてもって、

駅の改札付近にたった。キョロキョロしながら。




だれか待ってるのかって?




誰かを待つことなんて無意味。

って悟ったのはついこの間だよ。

誰かを待ってるなんてありえる?




あたしは誰も待ってなんか居なかった。


待っているそぶりをしているだけ。




ただ、今はまだ知らない

優しそうな誰かを探していた。