バーバル


次第にあたしは

リアルな話をするようになっていった。




誰にも聞いてもらえなかった話。

誰にも話せなかった言葉たち。




電話の向こう側にいる人は



親身になっている「フリ」を

しているだけなんて

わかりきっていた。




でもよかった。

吐き出したい。

それだけ。