わたしたちはその後しばらく無言だった
この観覧車はすごく大きいからまだ頂上までにも時間がある
「ぼっちゃま...あの、さっきはありがとうございました...ぼっちゃまが来てくれて嬉しかったです.......」
「助けるなんて当たり前だろ...だってぼくは碧を守りたいから.........、ほかの誰でもなくてぼくが守りたいんだ...」
「...え.....?」
ぼっちゃまはそう言うとわたしの手を握る力を強くした...真剣な瞳だ.....
あ、あと少しで頂上だ.....
ぼっちゃまの甘い雰囲気でクラクラしてくる
ちょうど頂上になったころ
ちゅっ
何か当たった.....
唇...に?
何が起こったか理解できないわたしに
ぼっちゃまは甘い顔で少し切なそうに
「...ぼくが一生碧を守ってく.....」
そのまま抱きしめられた

