この気持ちあなたに届きますか?

「うわぁぁぁあ!!!」






さっきの男の人がぼっちゃまに襲いかかろうとしている






「ぼっちゃま!後ろ!」





わたしがそう叫んだときにはもう避けていて、ぼっちゃまはわたしを守りつつ、1発蹴りを入れていた







あとの2人もぼっちゃまの怒りに気づいて逃げていった







ぼっちゃまはわたしを見て、優しく手を引いて少しここから離れたベンチまで行ってくれた






「ふぅ、大丈夫か?碧」






「うぅ~.......怖かったです.....。」





わたしは泣きながら言う






「落ち着け...もう大丈夫だから、ぼくがいるから安心しろ」






そう言ってわたしの頭に手を置いてぽんぽんとしてくれた






わたしはそれで落ち着いてきた







「あ、ありがとうございます.....」









しばらくわたしのそばで何も言わずにずっといてくれた









わたしが落ち着いた頃にはもう夕方になっていた








「んじゃ、次で最後にするか...」








「はい」









「やっぱり遊園地の最後は観覧車だな!」









ぼっちゃまはわたしの手を引いた







「碧.......もう、この手絶対離すなよ?」








「...////.....は、はい!」








ぼっちゃまはそうなことを言ってきた
かっこよすぎて眩しいよ.......






それより








「ぼっちゃま、顔が赤いですよ?」







「あ、ああ!夕日だよ!気にしなくていいから!」








「そうですか」







「行こう碧」