「.......い、...あ...い、碧!」





目を擦りながらだんだん意識がはっきりしていく





わたしの目の前にはぼっちゃまが...






さっきのは、夢?
いつも何かありそうな夢を見る







「碧!...まだ眠いのか?」





おーいとわたしに言っているぼっちゃまがいる





「.......!なんでぼっちゃまがここに?」





ぼっちゃまがわたしの部屋にいることに驚いた





「ああ、今柳に碧を呼んでこいと頼まれてな...最近僕に対して扱いが雑になってきたんだよ」






と、ぶつぶつ言い出した




「長年いるからか?」と言っている





「あ、何か用があったのでしょうか?」





「あー、もう夕食にするからだよ」




「もう、そんな時間ですか」





わたしはどれだけ寝てるのっ!と自分につっこみたくなった






「それじゃあ、ありがとうございます
もう行きましょうか」





「ああ、そうだな」





わたしは立とうとすると少し立ちくらみがしてしまった






倒れそうになったわたしは、まだベッドに座っていたぼっちゃまにぶつかった






とんっと何かにぶつかってベットの上に倒れたわたしは何が何だか分からなかった





だけど、数秒後ぼっちゃまの声でやっと理解した





「あ、あ、碧.....その早くどいてくれないか.....?」




わたしはハッとして素早く離れた





わたしが立っていると座っていたぼっちゃまはわたしの胸の辺りに顔がある




倒れてしまったわたしはぼっちゃまの顔に胸が当たってそのままベッドにぼっちゃまを押し倒す感じになっていた






ぼっちゃまはすごく顔を赤くしていた






わたしも理解して自分の馬鹿さが今までにないくらい恥ずかしかった






「ご、ご、ごめんなさい.....!!!
本当にわざとじゃないんです!!」





深々と謝った






「べ、別に気にしてないからな...。そんなに謝るな...」





ぼっちゃまは顔を隠すようにしていた






「それより大丈夫か?体調が悪いなら
柳に夕食を持ってきてもらうように頼むぞ?」






「あ、それじゃあ、お言葉に甘えて
お願いしますね...ありがとうございます」







「それじゃあ、ゆっくり休めよ?
あと気にしなくていいから...!」







と言ってわたしの部屋を出ていった