この気持ちあなたに届きますか?










庭からぼっちゃまと話をしながら
歩いているといつの間にかぼっちゃまの部屋に着いていた




ガチャ


「入っていいぞ」



「はい、失礼します」




ガチャ







「ちょっとついてきてくれ...本があるのはこっちの奥の部屋だ」



「わかりました」



ぼっちゃまに言われた通りに奥の部屋へとついていくと...






ガチャ






「ここから好きな本を選んでくれ」




ここに入ったとき正直びっくりした
だってこの部屋には...




「うわ~!本がいっぱい!!」




大きな棚がいくつもあって
その中にはたくさんの分厚い本が
入っている




「ほんとにどれを選んでもいいですか?





「ああ」




「えぇ~!どれにしよう!!すっごく
迷います、う~ん...」





「そんなに迷わなくてもいつでも貸りに来ていいし今日貸してもいいんだぞ?」






「いいんですか?...ありがとうございます、ぼっちゃま!」





とは言っても迷うな~、絶対に読んでおきたいなからえらぼう!





ええと、




「あ、あった!これと...、これと、」





あと1冊、だけど届くかな?



背伸びして、
「んん~、あと、ちょっと...」





スッ




「はい。これだろ?」





「あ、はい!...ありがとうございます!!」




「これぐらい、男として当たり前だよ」






と言って少し照れくさそうに笑って見せたぼっちゃま...