とつぜん。並んで歩いていた夕夜の足が不自然に止まり。俺もつい止める。 「…冬夜」 「どした?」 ぽそり、名前を呼ばれ効いた声は低かった。 優夜を見れば、視線は病院の建物の方で。視線の先を追うように見れば…、 目に入るはずのない光景に、え、と自然に声が漏れた。次の瞬間、相談してないけど2人は弾かれたように走り出す。 「あのバカッ、」 いるはずのない、 建物内にいる桜夜に向かって。