本来私たちの仕事は暗闇に紛れてする。
昼間の人通りの多い時に…
逆にそれがカモフラージュとして使うこともあるが、
顔を見られやすいまだ陽のあるうちに仕事するのは稀だ。リスクが高い。
「場所が場所だからな」
質問を変えたのは正解だった。こちらは隠すつもりはないらしい。。
なかなか教えてくれない冬夜個人の仕事内容を逃すまいと、だけどそんなに気にしてないと言う風を装いできるだけ自然に聞き出そうと試みる。
「場所?」
「そ。びょーいん」
病院。私たちとは無関係な場所だ。
「病院?」
そんなとこで仕事をしているのかと眉を顰める。
「そ。そこでの依頼が立て続いてて。逆に夜に動く方が目立つから見舞客に紛れて行ってる」
ぽい、と横にスマホを投げて、
代わりにローテーブルの上へ置いていたペットボトルへと手を伸ばす冬夜。
なるほど。それなら私に依頼が来ないのも納得できる。
私は時間差殺害はできないから。
病院など命の管理を徹底している場所で急に死ねばそれこそすぐに捕まるだろう。
病院は今はほとんど白命の人間が経営している。
中には普通の人間も働いているが、
上の方の人間は基本組織の息のかかった白命の人間だ。
治療行為といいながら裏で延命もやっていると聞く。
おまけに警備は機関が担当しているため
時間差ができる冬夜にしか仕事が来ないのも無理は無い。
「ね、どんな感じ?」



