--Reversible--



そういえば



さっきからブーブーメッセージを知らせる音がしていたと思う。




そこまで深い交友関係を持つ人物はいないだろうと思うが、冬夜は表向きは友達が多い。大方明日提出の課題などについて情報のやり取りをしているのだろう。



つい先ほど自分の携帯にも来ていたクラス全員参加のグループLINEにメッセージがきていたのを思い出す。




「知ってるでしょ、教えて」



隣を向いて言う。

が冬夜は桜夜を見ようとはしない。


相変わらずスマホに視線を落としたままだ。


さぁ、などとはぐらかすとは。いつもそう。



協会は、私たち3人の中で1番に冬夜に報告する。それは実力があるからしょうがないし、連絡や管理係なんて面倒な仕事引き受けたいとは思わない。




だが、協会から、長から来た連絡を

選別して必要なものだけしか伝えてこないのは納得がいかない。





冬夜の判断で桜夜へ伝えなくてもいい情報は伝えないのだ。




もちろんその判断は間違いなくて情報不足で桜夜が仕事に支障をきたすことは全くないが気持ちの問題。


冬夜が伝えなくていいと判断しても




桜夜が欲しくなかったかどうかは分からない。




おまけに


それなら冬夜だけが心に留めておけばいいものを夕夜には教えて…


つまりは桜夜だけが知らない情報もありそれが納得いかないのだ。



仕事のことは特にそうだ。



夕夜とは同じ学年で

どちらかと言えば夕夜とは桜夜は知っていて一つ学年が上の冬夜は知らないと言う構図のはずなのに、




どうしてか必ず冬夜はなんでも知っていて





桜夜だけが情報不足になる。

それは学校での冬夜の人脈・情報網のせいもあるかもしれないが、


この家のことだけはせめて平等な立場でいたい。

「何の調査」





もう一度聞く。




「知らない。夕夜に直接連絡がいってるみたいだからー」


流すような返しに腹立たしさが募る。

だが、これ以上言っても答えないことは分かっている。だから質問を変えた。

「どうして帰り道に仕事してるの?」