「今回は白命の長、お前の忠誠とこれまで従順に働いていたことに免じ見逃してやる。だがこの問題はこれからもずっと続く可能性が高い。次にお前の延命担当者が亡くなれば処分は確実だ」
「……」
「ありがとうございます」
長が深く頭を下げる。
和成も、慌てて頭を下げた。納得は、できないけど。
「信用を取り戻したいなら黒命の一人でも捕まえろ。幸いお前以外にも白命で使えるのはいるが組織は人手不足だ。しばらくは組織につき黒命探しに尽力を尽くせ」
「……」
「話は以上だ。下がれ」
「ちょ、あ!」
何かを言う前に側に控えていた人間に引っ張られ、
部屋から追い出される。
バタンと閉められた扉を
よろけた体を立ち直らせながら茫然と眺める。
「こい」
そのままぐいぐいとエレベーターへと押し込められる。
そのまま、気付けば協会の外へと放り出されるように追い出された。
「…なんだったんだ…」
「ひとまず、和成、お前が無事に戻れてよかった」
同じようにビルを眺めた後。ほっとしたような表情で長に抱きしめられた。
「…長」
「よく耐えたな」
「長…っ、俺は、」
「大丈夫だ。私はお前を信じてる。和成が与えられた仕事をしないはずがない」
ハッキリとそういって、
信じてくれる長に、
胸が苦しくなって、不覚にも目が熱くなる。



