最初のうちは協会についている能力のある人間の元させられていたけれど。
さすがにずっとつくわけではない。
数年前には一人で仕事できるようになっている。
「それを待っていたのではないのか?奪った寿命はどこへやった。持っているのか?」
「仕事しました!寿命は確かにあの男に移しました!仕事に背くなんてそんなことありえません!」
どうしてここまで俺は必死になっているのだろう。
そう思いながらも誤解されたままでは自分の命がヤバイってことは本能でわかる。
それに、真面目に仕事してどうしてここまで疑われなければいけないんだ。
「協会長。見たところ和成は自分の分の寿命しか持っていません。それに、この子が協会の…そして私の指示に背いてそんなことをするとは思えません」
今まで黙っていた長が、協会長へ告げる。
お前もグルではないのか」
「なっ!長になんてことを、」
「和成」
ふざけんなよ。
思わず叫んでしまいそうになった俺を、名前を呼ぶことで長がとめる。俺だけでなく、長まで疑うなんて…。
「私がどうして協会に背きましょうか。白命の長となり、あなた方の下についたときに忠誠は誓ったはず」
ゆっくりと話す長。
俺にはここまで疑われて、
侮辱されてどうして長がこんなに穏やかに話ができるのかが理解できない。
「…しかし、せっかくの資金源を失った。絶滅を希望する能力者を生かしている私たちの信用にも関わる。不安要素は排除せねば」
つうっと、背中の汗がたれるのが分かる。それはすなわち・・・・和成の処分。
…ふざけんなよ。どうして自分が…
昨日の夜確かに…昨日の夜…?
ハっと思い出すのは、昨日何気なくした話を思い出す。
「通夜…」
しんとした室内で、和成の言葉は怖いくらいよく響いた。
そうだ。
「専務は昨日、あの後通夜に行くって言ってました!自分の会社の、不審死で亡くなった社員の!!」
もうこの際自分のプライドなんか捨てちまえ。
必死に叫ぶ。殺されて、処分されてたまるか。
「延命治療の際、延命せずに命を抜き取り、わずかに残して返せば少しは生きられる。死亡時刻を遅らせることも可能だろう?お前の能力ならば」
…だーかーらー!
どうしてこの男は自分がやった前提で話してくるんだ。
「その不審死で亡くなった社員の事件についてはご存知ですか?同じく心筋梗塞で、黒命の仕業だとあなたの下の組織が動いているんですよね?その人物の通夜、そこに現れた延命を行っている人物…黒命がいて、そこで抜き取ってもおかしくないですよね!?」



