--Reversible--


表情一つ変えることなく投げつけれられる言葉。




呼び出されたもなにも。こっちは寝起きだっつーの。知らんわ。



それに言われた通りに仕事をしていいよう使われてるだけの和成。


それがどうしてこうして協会に呼ばれなきゃいけねーんだ。



思わず顔にそれが出そうになるけれど、





長の肩を掴む力が強くなって、長を見る。



ここで暴れることはできない。




自分勝手に動くことはできない。ここは、白命のホームではない。自分を守ってくれるのは、守れるのは。




自分自身と長、そして役に立つか分からないが2,3歩後ろにいるあの女だけなのだ。対してここは協会長のサイドに2人。




俺と長の隣に2人。

後ろに三人。ドア付近に2人。





スーツの下にはいつでも能力者の命を消せる拳銃でも持ってるんだろ。

協会長自体に力があるのかどうかは分からないが。



自分の手がどうにかして協会長の胸へと届く前に血が流れるんだろうなとぼんやり思う。




「…心当たりはありません。なぜ僕が呼ばれたのでしょうか」





言葉を選びながら。ゆっくりと協会長を見据える。



すると、協会長は机の上に置かれていた資料の束を、そのまま片手で俺の方へと投げつけてきた。


「っ、」

勢いよく飛んできたそれを受け止め、なんだと見つめる。


……、これ…。





「心当たりはあるな」




「…昨日、俺が最後にした仕事の相手です」


資料の一番上には大きな顔写真とその人物の詳細。




それは紛れもなく。自分が昨日寿命を延ばしたあの専務で。




言えば、協会長の口が開く。





「…昨日の夜、亡くなった」

「…は!?」