疲れを吐き出す表情をしながら、車に乗り込む。
「…専務、これは?」
乗り込む際に当たり前だというように秘書へと押し付けられた紙袋。何かは中身が見えるため分かるが、と困惑した秘書に告げる。
「貰ったよ。叔父と言っていたな…奴の甥とやらから。忘れていたと」
「どうされますか?」
「いらん。お前にやろう。気に入らなければ捨てとけ」
そう吐き捨てて後部座席へと体を鎮める。
秘書は中身だけ確認しようとそのまま車へと乗り込んだ。
ゆっくりと自宅へと向けて走り出した車。
「行きますよ」
「あぁ」
その夜。
数時間前に参列した元 部下と同じ死因 心臓麻痺で
自宅の寝室で専務が息を引き取ったと言う情報が朝のトップニュースとなる。



