黙り込んだ2人に池田は、きょとんとする。どうしたのだろうかと言った表情で。


「…俺の占いいつしたの?」



笑顔で聞く冬夜。表面上は笑顔だが、その裏にはとてつもない闇があることはこの場では優夜しかしらない。


「あ…」


自分の失言に気付いたのだろう池田は、はっとする。



そして申し訳なさそうに視線を彷徨わせて・・




「クラスの女の子に、見てほしいって頼まれたんです」





「プライバシーだろ、それ」






松本もさすがにそれはと思ったのか、横から池田をしかる。



しゅんとする池田。




「で、俺はどんな感じなの?」


けれど冬夜はそれ以上池田をとがめるようなことは言わず、自分の運勢を聞く。






「え、聞くとこそっちかよ」






突っ込む松本を無視して冬夜は池田の返答を待つ。毎朝ニュースの占いをかかさず見ていることを知っている優夜は気にせず同じように冬夜の運勢がいかがなものかと待つ。


自分も何気に朝の占いは気にしているので人のことは言えない。


咎められないことに安心したのか。


ほっと息を吐いた池田はいきいきとして話す。




「とてもいいものを持ってました。健康で長生きだし、モテます。頭も切れて、お金にも困らないってでてました」